自動運転は2020年にどのくらいの産業に?そのときNVDAは?
この8月5日の記事の2か月後に、NVDAのことディスる記事書いてて、なんなんだよこの記者は?とかおもいますけどね。
ただこの時はまだ株価$60よりもしただったけどね。
業務用車両も含めて、世界中がこれだけ自動運転に注力していて、マーケットが拡大している中で、NVDAの自動車部門の売上が、4年後に4倍になる想定はありえなくもないかなって感じがしますね。
2016年9月時点では事実上のオンリーワンですからね。
(部分引用)
・NVDAは、かつてモバイル向けにARMベースのTegra CPUを開発し、QCOMに挑んだが破れてしまった。
・そこで次にAndroidコンソール・セット・トップ・ボックス(シールド)向け、高級車向けのインフォテイメント向けにTegraを売ろうとしてきた。
・この強力なTegraを採用したVCM (visual computing module) は、BMW、HONDA、TESLAなどに採用されてきた。グラフィック性能、オーディオ性能、3Dナビ性能に優れていたからである。
・そして自動運転向けにも Tegra を開発し、DRIVE PXシリーズをリリースしてきた。
・最新のDRIVE PX‐2 は、Volvo、Ford、Daimler、Audi などに採用される予定である。
・この分野におけるNVDAの実質的なライバルは、MBLYとNXPIである。
MBLYはEyeQビジョン・プロセッサをADAS向けに、NPXIは BlueBox プラットフォームを提供している。
・NVDAがMBLYに持つアドバンテージ
①TeslaはMBLYのEyeQチップを、第三世代チップ以降は使わないことを宣言した。そしてNVDAのDrive PX にシフトすることを示唆した。
②NVDAは、手元流動性が$4.8ビリオンあるが、MBLYは$543ミリオンしかない。これは研究開発においても、価格競争のための原資としても有利に働く
・NXPは強力なライバルで、フリースケールを買収したことにより、世界最大の車載チップメーカーとなった。規模の経済性、バンドル販売などで、シェアを伸ばしてくるだろう。NVDAの先行者としての評判と実績をどのように上回ってくることができるだろうか。
・Qualcommは、自動運転向けにスナドラ820で参入しているし、Intelも、精力的に提携関係を広げている。
・PWCの試算によると、コネクトカー市場は、$34.5ビリオン(2015)から4倍弱の$126ビリオン(2020)に成長するとされる。
2015-2020 CAGR Value in 2020(billions)
Driver assistance 40% $54.5
Safety 28% $36.7
Entertainment 18% $11.1
Well-being 35% $8.9
Vehicle Management 25% $7.8
Mobility Management 9% $6.7
Total $125.7
・NVDAは、これらの分野のすべてに浸透してくことができうる。この市場規模の拡大とパラレルにNVDAのチップが売れ続けるとするならば、2020年には、$2ビリオンの売り上げをもたらす部門に成長していてもおかしくはない。
・ちなみに2016年1月期のグラボ部門の収入は$2.8ビリオン
・これによるコンシューマー向けグラボの季節性による売上の変動も緩和されるであろう。
・Tegraを「QCOMに負けたチップ」から「自動運転の有力チップ」へと変身させたことにより、NVDAはゲームチェンジャーとなった。